縞セルの白鍵

ピアノの白鍵ですが、昔は象牙が多く使われていました、、、特に高級品は。。
その他にもセルロイドとかも使われましたし、現在はアイボプラストというプラスティックが主流です。
ご存じのようにワシントン条約で象牙の輸出入が禁止されているため、どんなに高価なピアノでも新たに造られるものに象牙が使用されることはありません。

先日修理でお預かりした60年くらい前のプルツナーという日本製ピアノですが、無事完了して最終仕上げ中、、、で、写真の白鍵、、、よく見ると象牙のように「スジ」が入っているのがわかります、、、これほどはっきりしてないですが、象牙には年輪のようなスジがあるんです、、、ですけどこれは、いわば「ナンチャッテ象牙」(^^)/

これって、通称「縞セル」と呼ばれるもので、私も久々のご対面です、、、ある意味象牙鍵盤よりも珍しい。。
通称って言いましたがホントの名前は知りません(-“-)
セルロイドに縞が入っているからそういうんでしょうけど、、、もうこういうの知ってる人少なくなっちゃったでしょうね((+_+))

でも凄くない?
大手メーカーが「ニューアイボリー」とか「ファインアイボリー」とか、いわゆる人工象牙を作り出す20年近く前から、浜松の町工場的なところ(失礼)で、すでにこういうの造ってたんですよね。。
実際あの頃の中小メーカーのピアノ、ちゃんとした修理をすればいいものがたくさんありますよ(^^♪

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