Music China in 上海

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毎年上海で開催される世界最大の楽器の見本市です。 かつてはドイツ フランクフルト、アメリカ アナハイムで開催されるものが大きな見本市だったんですが、いまや上海独り勝ちというか、それだけ中国の市場が大きいということですかね。。。

そんなこんなで私もここ30年間、毎年行っていたドイツやアメリカの見本市にはめっきりご無沙汰で、2年ぶりに上海に行ってきました。 広島から空路2時間、、、近いですね。。。

中国も随分不景気になったと言われていますが、まだまだ凄い活気でしたよ。。。数えきれないほどのピアノの出品です。へんてこな色や形のショーモデル(?)も並んでます。

ピアノ業界も随分と変わってしまって、多くのヨーロッパ、アメリカのメーカーは廃業したり、ブランド名だけ残ってる会社もあります。

もちろん本来の設計のまま、OEMで生産だけ中国でやってる会社もありますが、メーカー自体を中国の会社が買い取って、100年くらい前の"本物の"ヨーロッパ製ピアノを正面に置いて、ブランドの歴史を書き綴り、設計上何の脈略もない現在のピアノにそのブランド名だけついてるピアノがたくさん並んでいる様子は、ピアノ人として見ていて少し寂しくなります。

時代の変遷と言ってしまえばそうなんですけど、ピアノのように基本構造が100年以上変わってない楽器が、商業的な見地からピアノビジネスはここ20年くらいで大きく変わりました。

ほとんどすべてのピアノを弾いて回りましたが、多くのヨーロッパのピアノはやっぱりいいし、中国製でいいものもなかなか結構あるもんです。

良いものだけを本当に吟味して販売したい、、、つくづくそう思った見本市視察でした。

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