ご来店いただいたことのあるかたは見覚えがおありかと思いますが、もう弊社に結構長い間鎮座している写真のアンティークピアノ、このたび再調整しようということで久々に分解。
1893年ベルリンで造られたピアノです、、、現在のピアノとはちょっとだけ構造も違います。
テレビや雑誌とかにも登場させていただいたこともあるんですよ、、、
いやあ何といってもこの存在感、凄いですね。。。
中も凄い、、、どう凄いって、一つ一つのパーツの取り付けや機構、ものすごい手間かけて造ってあるのが伝わってきます。
今ではこういうの造らない、というか造れないでしょうね、、、生産効率悪すぎます。
当時ヨーロッパには数多くのピアノ工房があって、それこそほとんど家内制手工業って感じでした、、、どこも年産数台とか多くて数十台って感じでしょうね。
1893年といえば日本は明治26年、日清戦争の前年、勝海舟とかもまだ活躍中でした。
このピアノ造った人(ウィルヘルム・ビーゼ)やそのご家族も、これが将来東洋の果てに行って変なオジサンの店に飾られるなんて考えもしなかったでしょう、、、そう考えるとロマンですかね(^^♪
いつも言わせていただいているように、ピアノは人間より「長生き」できます。
このピアノもご老体とは言えないんですね、、、災害にでも逢わない限り、このまま私より長生きするでしょう。
丹精込めて調整してあげよう。
中はこんなになってます。フレームは全く見えないところなのに凝ったデザインでしょ。。
そしてアクション、、、グランドみたいに鍵盤ごと外します、、、おっと、ダンパーもついてるよ、、、久々に外しました。
修理するとき大変? って思われるかもしれませんが、たとえば我が子やペットが病気して、その看病が大変だなんて思わないでしょ。。
愛こそすべて(^_-)-☆