ホールのニューヨーク製スタインウェイ

弊社3階ホールのピアノの調律しました。。。
収容110人のホールなんですが、コロナで発表会やコンサートでの利用はしばらく無し(ToT)/~~~
まあ仕方ないですね、、、でも個人の練習貸しにも使っていただいているんでそういうのは結構あります(^^♪

あまり使ってなくても調律って狂います、、、ピアノの弦は平均一本90kgの強い力で引っ張ってますから、、、だから時々やんないと。。。

このピアノはニューヨーク工場製スタインウェイD-274(フルコンサートグランドピアノ)です。
同じスタインウェイでも日本ではほとんどがハンブルグ工場製ですから、ちょっと珍しい。。。

これね、少し謂れがあるんです、、、1953年製で、戦後第一号のスタインウェイピアノとして日比谷公会堂に納入されたものです。
当時当然サントリーホールとかないですから、来日した著名なピアニスト、、、ケンプとかギーゼキング、、etc..巨匠と呼ばれた人たちが演奏したものです。

修理前にはフレームにぎっしりサインが書いてあったらしい。。。

巡り巡って弊社に来たのがかれこれ40年くらい前。。。
その後も何度か修理しながら皆さんに使っていただいてます。

調律しながら、そういった巨匠たちや彼らが連れてきたであろうお抱えの調律師さんたちがこの位置に同じように座ってたのかと思うと、なんか私ごときでピアノに非常に申し訳ない気がします。。

これからも大切に使ってあげよう、、、何度も書いてますがピアノは正しい修理をすれば人間より遥かに長生きしてくれますからね(^^♪

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