ドイツ製6本脚のベビーグランド
このたび入庫した写真のピアノ、1923年製のドイツのGERHURT ADAMというピアノ(なんと1828年創業で1940年頃を最後に廃業したようです)なんですが、奥行き150cmの小型グランドなのに何と6本脚。。。
古いピアノに時々6本脚のものがあるのは何度も見てきてますが(ヤマハ、カワイでも昭和初期にそういうのがあります)、こんな小型のピアノでは初めてです、、、何とも可愛らしい感じでしょ。。。
象牙製の鍵盤や譜面台の透かし彫りもアンティークな雰囲気全開です、、、実際90年近くも経った古い楽器なんですけどね。
まあ何せ日本じゃ大正年間、、、人力車が走っていたころ、、、西洋音楽にはほとんど全く縁がなかったわけですから、ピアノ弾けるひとなんてほとんど居なかったころの代物です。
過去に何度か修理もしてあるようですが、変な修理も施されてたりしてちょっと直すの大変そうです。
こういうの修理し始める前、いろいろ夢だけが先に膨らんでしまうんですよね、、、ここをああしたら良くなるだろうとか、こうしてみようとかと。。。
しかしやり始めると結構いろいろこんなところが、ここもあそこも直さなくちゃとか、あそこももっとオリジナルを追求しようとかでてきて、作業が山のように膨らんじゃいます。
でも元々この楽器の持っている、いかにも昔のドイツのピアノらしい音色はとても魅力です。
とりあえずはしばらくこのまま弊社工房に飾っときます。
そうやってまるで趣味で集めたようなアンティークなピアノが溜まりつつあります。
直すまでは売り物じゃないですけどまた随時ブログでご紹介させていただきますね。。。