象牙の鍵盤

象牙の鍵盤

古っぽいけど味わいがあります

今週末お客様に納入させていただく予定のちょっと古い日本製ピアノ、、鍵盤表面が象牙でできています。
昔はちょっと高級なピアノには結構良く使われていました。
ご存じのように象牙はワシントン条約の品目に指定され、今は輸入が禁止されています。
それでも印鑑の材料になったりと、国内ではまだ需要があるため、条約以前に輸入した材料が多少流通しています。
ですが当然ながら非常に高価、、、鍵盤1台分でなんと60万円くらいします!!!

ですから最近は人工象牙、水牛の角、マンモスの牙(マンモスはすでに絶滅してしまったから、絶滅危惧種の保護のためのワシントン条約適合外だそうです、なるほど)など使ったものもございますが、やっぱり象牙の手触りが一番です。

写真のようにちょっと黄ばんできた感じが、好き嫌いはあるかもしれませんが何ともいえない温もりを感じさせます。
鍵盤まん中あたりの横線、ここで継いであるんですが、継ぎ象牙といって、これができる職人さんは日本にはもう1〜2名しかいないそうです。
ぜひとも匠の技を後世に伝えてほしい、、、、、

その職人さんたちもワシントン条約の対象品目ですね(失礼かな)。。。。

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