スタインウェイのヴィンテージアップライト

この素敵な外観のピアノは1894年にスタインウェイ ニューヨーク工場で造られたものです。
このお宅のおばあ様がずっとお持ちだったものを数年前に修理させていただきました。

以後私が調律にお伺いさせていただいています。

なにぶんこの時代の物はアクション構造などが違いますから、かなり大がかりな修理でした。

外観はニューヨーク独特の艶消し仕上げで、前パネルにはとても上品な透かし彫りが施されています。(もちろんオリジナルから)
これは単に見た目だけでなく、音が前に出てくるという利点があります。
どうして現在のピアノではこういうのあまりやらないんだろう、、、コストの問題ですかね、、、

修理以降、年を重ねる毎に響きがまとまって落ち着いてきてとってもいい感じで、オーナーの方にも大変喜んでいただいています。

残念ながらおばあ様は数年前に亡くなられたのこと。。。
造った人、お買いになった人、修理した人の思い入れとともに、おばあ様やオーナーの方のたくさんの思い出が詰まったピアノです。
いつまでも大切に使っていただけることでしょう。。。

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