ワーグナーピアノ

WAGNERというブランド名のこのピアノ、実はわが街 広島で造られたものです。
昭和30~40年代、いわゆるピアノブームだったころ、楽器の街 浜松には多数のメーカーが存在してましたが、広島でも「東洋楽器製造(株)」というところが「WAGNER」というブランド名でピアノ造ってました。

60年くらい前に当時小学生だったご婦人が、ご両親に買ってもらったピアノを今でも大切にお使いで、今回修理で入庫しました。

いつも同じようなこと言ってますが、ピアノって100年以上構造変わってないですからね、、、修理がさほど困難なわけじゃないんですが、ただ手間はかかります、、、それこそ際限なく。。。

でもこうして分解してみると、細部まで丁寧に一生懸命造った感が伝わってきます。
それこそ製造が追いつかないくらいたくさん売れてた頃のはずですが、決して手抜きなんてしてないですね。
響鳴版に書いてある「謹製」という言葉が職人たちのそんな心意気を感じさせてくれます。

戦後の高度成長は、そういう日本人の真面目な気質のおかげなんでしょうね、、、私たちはそれを引き継ぎ、後世に伝えていかなきゃね。。。
先ずはこのピアノ、こつこつ直さんと。。。

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