脚の形もいろいろあります。
グランドピアノは、現在では各国、各メーカーだいたい外観は同じです。
黒塗りで四角い脚が3本。。。
ですがその昔、ピアノがまだヨーロッパで貴族のみが所有していた時代、かなり装飾的なものが多かったのですが、ヨーロッパの博物館などでご覧になられた方もおありかと思います。
丸脚、猫脚、彫刻入り、象嵌入りなどなど、単に楽器としてではなく、宮廷を飾る装飾家具みたいに、楽器職人とは別に、家具職人がその外装を担当していました。
そんな名残りというか、現在でも一部のメーカーでかなり装飾的なものも作っています。
通常ラインとは別の特注モデルであったり、特殊な木目を使ったり。
写真のような丸脚(通常ペダルを支える棒も同じ形にしてあります)も、現在では少ないですが、伝統的なグランドピアノの脚のタイプです。
実際、私の手元にヤマハの昭和初期のカタログのコピーがあるのですが、現在のC2サイズのグランドピアノが、上記のような丸脚タイプで、当時20号という型番で出ていました。
今でも時々修理やオーバーホールで入荷してきます。
当時の価格がなんと1800円!!!
安いと思わないでくださいね。。。当時家一軒が800円位で建ったそうで、校長先生の給料が40円位だったそうです。
ですからその頃は学校とか、よほどの大金持ちのお宅にしかグランドピアノはありませんでした。
それを思えばピアノの価格は今は随分お求め安くなりました。
写真の丸脚のピアノ、スタインウェイ設計のお手頃ブランド、エセックス155ルネッサンスで、外装はサぺりマホガニーの綺麗な木目です。
¥1,459,500.(税込)。。。。。とってもお買い得!! 弊社ショールームに展示中です。