ニューヨーク工場製のスタインウェイの調律に行ってきました。。。 皆様ご存知と思いますが、スタインウェイピアノにはアメリカ ニューヨーク工場製とドイツ ハンブルグ工場製があります。
現在日本に正規輸入されるのはハンブルグ製のみです。
基本同じ設計のピアノで、いくつかのパーツの共用もしてますが、外観もアクションの細部も微妙に違います。
例えば外装、、、ハンブルグ製は基本的に黒色艶出しですが、ニューヨーク製は艶消し。 腕木のところもニューヨーク製は写真のように角ばっています。(ハンブルグはラウンド型)
ですからリサイタルとかの映像で横から見ると、どっち製かはすぐにわかります。
で、他にどこが違うのって聞かれたら、全く違う楽器みたいですと答えないといけないですね。。 どっちがいいとか悪いとかではありません、、、ただ、全然違います。 ニューヨークは、外装の仕上げ含めて造りがすべて大雑把で、でもその大雑把が重なり合って集まって、一つの素晴らしい大らかな楽器としてまとめ上がってます。 そしてハンブルグはドイツらしい繊細で緻密なまとまり感の中に音楽的な美しさ、優雅さがあって、楽器としての完成度の高さを感じさせてくれます。
やっぱ手造りの楽器なんで、造り手が違うから違うってことでしょうかね。。。