最近連日ユニークなピアノが入荷してきます。個人的趣味な商品の紹介ばかりじゃつまんないかもしれませんね、、、すみません。
さて、今日ご紹介するのはっ! なんとっ! とたまにはテレビショッピングのような滑り出しでいきたいところですけど、私にそんな話術はありませんのでいつもの調子でご案内させていただきます。。。
約30年前のペトロフ、、、ペトロフは今でもヨーロッパ製の楽器として日本でも人気があります。 でも結構売れだしたのは20年くらい前から、、、 さて何故でしょう?
答えはおそらくね、、、それまでチェコスロバキアだったのが共産主義体制が崩壊して分離独立してチェコになり、製品としての品質が大幅に向上したからだと思います。 それで楽器店にとっても”売りやすい商品”になった。
ではそれ以前の製品はダメなのかというと、、、そんな風に確信してる人もたくさんいますが、、、私は絶対そう思いません。 ピアノの高品質というのは何をもってそういうのか、、、いつも言ってますが、はっきり言って工業製品としてはデタラメです、このころの東側のピアノは。 でもと~ってもいい”楽器”なんですよ。 弊社は日本で一番古くからペトロフ扱ってる店です、、、40年以上前から。。。先代である父が惚れ込んでましたから。
ちょっと専門的な話になりますが写真のハンマー見てください、、、アンダーフェルトなしのやたらでっかいハンマー。 でもこれがこのころのペトロフ独特の重みのあるかつ柔らかい音色を奏でてくれます。
写真で見えるように前脚がちっこいでしょ、、、隣のピアノと比べるとよくわかります。 ヨーロッパのほとんどのメーカーは当時ほとんどこういう前脚なしみたいなモデルを造ってました。 それこそスタインウェイだってV型、Z型(今は造られてませんが)はこんなスタイルでした。 日本人には受けないスタイルなんですが、すっきりした外観デザインはセンスの良さを感じさせます、、、と私は思います。
とにかく何から何まで古典的、ヨーロッパ的、、、 今日から調律調整やりますから、これもぜひ弾きに来てくださいね。。。
気になるお値段は、ななな~んとっ! テレビショッピングじゃないんでそういうのやめときますね。。。