対談シリーズ その③ 2台のアメリカ製ピアノ Story & Clark 

オーク①「前回の対談に出てたクロイツェルKE600って結構レアなのに、今回俺たちってレア中のレア物だな、、、例えばヤマハU3の何万分の1 の台数しか日本にないはずだぜ、、、なにせアメリカ製の同じメーカー同じ型番同じ外装仕上げだもんな、、、これはまさに奇跡の再会               だ。」

オーク②「大袈裟だな、、、ここの社長が、いや当時はまだ社長じゃないわな、海外からいろんなメーカーのピアノ仕入れてたから、特にアメリカもんにはこだわりがあってな、俺たちのこの独特の明るく太い感じの音がユニークだってんで、結構な数輸入したらしいぜ、、、何もとりえのないようなオッサンだけどカタコトの英語しゃべってたからな。だからそういうのが今でも中古になって入ってくる。他にもWurlitzerやBaldwin、Charls Walterとかな。」

オーク①「おお、懐かしい名前がでてくるね。。。もうみんなアメリカには居なくなっちまったな、、、あんなにたくさん造られてたのにな、、、今じゃピアノ製造はほとんど中国やインドネシアだもんな、、、アメリカで造ってるのはニューヨークのスタインウェイだけみたいなもんだろ」

オーク②「俺たちの独特の音や雰囲気は、絶対他国では造れないわな、、、モノづくりって、文化的な背景や歴史がとても大事だもんな、、、真似してもできるもんじゃないよな」

オーク①「俺は今日ここへ入ってきたけど、お前はもう行先決まっちゃってるんだってな」

オーク②「そうなんだ、まあ一瞬こうやって同色同型が並ぶことができて、俺も鏡見てるみたいでさ、見た目もカッコいいってのがわかってよかったよ、、、お前も早くいいところに行ければいいな」

オーク①「今からしっかり調律調整してくれるらしいから、楽しみだよ」

オーク②「そうか、安心だな」

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