ご縁あって調律に行かせていただきました、、、タワーマンションの高層階。
凄い眺め、、、ヘリコプターに乗ってるみたいといえば大袈裟ですかね(^^)/、、、いや、乗ったことないからわからんけど(>_<)
ピアノは1953年生のハンブルグスタインウェイZ型、、、かのジョンレノンも持ってた型です。
ハンブルグのアップライトはかつてはZ、V、Kと三種類の大きさ(高さ)がありましたが今ではKだけです。
1台作るのに1年2か月を要し、月に十数台しか造ってません、、、手造りメーカーだから造り続けていないと造れなくなってしまう、、、特にアップライトは技術伝承のためだけに造っていると聞いたことあります。。。
もちろん材質はアップライトからコンサートグランドまですべて同じ品質、、、小さいピアノを安く造るという考え方はありません。
近くで見る外装材の木目も素晴らしいのですが、ちょっと離れて見ても凄いオーラが伝わってきます、、、ピアノはピアノで、大きな窓の方向いて鎮座してますから、絶景楽しんでるでしょうね(^^♪
このZは1953年製、、、弊社3階ホールのニューヨーク工場製D型と同じ歳でした、、、こちらは戦後第一号のスタインウェイとして日本に輸入された第一号で、日比谷公会堂に納入されたものです。
もちろんサントリーホールとかない頃ですから、来日した著名なピアニストがみんな弾いた楽器です。
巡り巡ってウチにあるんですが、こうやってスタインウェイは正しいメンテナンス、修理をすればほぼ半永久的にご使用いただけます。
話が多少逸れますが、少し前までのロールスロイス、、、オーナー様は「一時預かり人」と呼ばれたそうです。
100万キロ走れるように造ってあるので一代で所有し続けるのは無理だからとか。。。
高級時計で有名なパテックフィリップも広告のキャッチコピーに、「父から子へ、、、」なんていうのがあった気がします(違ってたらすみません)
要は良いものは永く使えるということですね。。。
あのZ型、、、造ったドイツ人職人はまさか将来、このピアノが遥か東の彼方の国で、そこのご家族に愛され、絶景を楽しむことになるなんてこと、思ってもみなかったでしょうね。。。(^^♪