アップライトピアノの前パネルには、時々「窓抜き」のものがあります、、、いわゆる「三つ窓」とか。。。
上の写真は古いクロイツェルピアノの下前パネルですがこれは「二つ窓」ですね、、、下パネルはたいがい一つか二つです。。。
で、その裏側は下の写真のようになっています、、、凝ってるでしょ、、、その形に切り抜いて、裏から別の木をはめ込んでます、、、結構手間のかかる作業のはず、、、マニアックな話ですみません、、、なんかわかりづらいですね(‘ω’)
でも最近のピアノは「三つ窓」といっても表側に枠だけ貼ってそれっぽく見せてあるものが多いです、、、まあ音にはほとんど関係ないですけど、、、で、この内側だけ外して音が良く出るようにしたりする人もたまにいます。
写真のように裏側からたくさんのネジで止めてありますから、当然外すことができるんです。。
古いニューヨーク製スタインウェイとかには上前パネルが透かし彫りになってたりするのもあります、、、そこから音出すために、、、余談ですが(‘_’)
さてこのクロイツェル、、、古すぎてプレートに製番がないんですが、ボディー内側に刻印がありました、、、「1040」
昔父から聞いたことあるんですが、クロイツェルの製番は確か1000か1001から始まったと、、、それについてはヤマハを真似たらしいです、、、いずれにせよそうすると製造40か41台目の楽器と言うことになります、、、まさに創成期。。。
しばらく弊社にあったピアノですが今回行き先が決まって、再度内部調整したんですが、当時の職人の意気込みをヒシヒシと感じます。。
ほとんどすべてのパーツがオリジナルです、、、クロイツェルの創業は昭和30年とか32年とか諸説あるみたいですが、要するに私よりご年配。。
そのころからずっと弊社とお付き合いが続いたメーカーですから、こういうの後世に残していくのも、私の使命です、、、また偉そうなこと言ってますね((+_+))