アメリカのピアノ その② バスサステイン

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ピアノって最近は大体グランドピアノもアップライトピアノも3本ペダルでしょ。。
昔のは2本です、、、アップライトの場合は約50年くらい前が界ですかね、、、2本と3本の。

グランドの場合は真ん中のペダルはソステヌートというもので、アップライトとは違います。話が長くなっちゃうのでこれについてはまた後日。。。

アップライトの場合は皆さんご存知のように弱音装置で、踏んでひっかけた状態にすると音が少し小さくなります。

余談ですがスタインウェイのアップライトは未だに2本ペダルで弱音装置は付いてません。
“そんな機能は演奏上必要ない、、、邪道だ”と言ったかどうか知りませんが潔くていいですね。

やっと本題に入ります。
アメリカのピアノの中央のペダル、、、これは弱音装置ではなく、バスサステインといって低音部だけのダンパー浮き上がる機構です。(最近のは弱音装置が多いですが、、、世の流れか)
バスダンパーともいいます。ちょっと解りにくいかもしれませんが、右ペダル(ダンパーペダル)を踏んだ時のような感じが低音部だけになっているということです。
なぜか世界中でアメリカ製だけ、、、ヨーロッパのピアノは日本と同じ弱音機能です。

ですから低音は伸ばしといて中音から上はスタッカートで弾けるというもの。
あるいは踏んでおいて中音から上だけを弾けば、開放になっている低音弦にかなり共鳴して、残響の響きがいい感じです。

あとね、余談ですが総じてダンパーフェルトが小さいのよ、、、それって要するに全体的に止音が悪いわけ、、、つまり初めから日本のピアノのように音をビシッと止めるように造ってないんですね。
響きを残そうとしているんでしょう、、、そもそもの造りのコンセプトの違い。

解りにくい説明ですね、、、すみません、、、まあ皆さん、弊社にあるんで実際試してみて下さい。おもしろいです、お好きな人には、、、(あまりおられないかもしれませんが)

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