スタインウェイってドイツ製っていうイメージが大きいと思いますが、実は本社は米ニューヨークで、ハンブルグとニューヨーク、両方に工場があります。
先の大戦のとき、連合軍はドイツ空襲の際、スタインウェイの工場をアメリカの会社だからと空爆しなかったから、その後の再建が他社より大きくリードしたっていう、真偽のほどは知りませんがそんな逸話を聞いたことがあります。
ここ数年、両工場はパーツの共有化も進み、外観もほぼ同じ感じですが、10年くらい前までは「全く別の楽器」と言ってもいいくらい違っていました。
そりゃあ手作りですから、だれが作るかで大きく違ってくる、、当たり前ですね。。
当時のニューヨーク製とハンブルグ製、たくさん識別点あるんですが、一番わかりやすいのは角ばった腕木とこの外装、、、ラッカーの艶消し仕上げです。。
これが何とも柔らかい塗装でね、、爪で引っ搔いただけで跡が付きます、、、でもわざと引っ掻いたりしちゃダメですよ((+_+))
とは言え基本アメリカ以外で売ってないですから、アメリカ人、小さなことはあまり気にしないんでしょうね(*^^*)
悪く言えば全てにおいて大雑把な造りですが、うまく言えませんがそれが楽器としては恐ろしくまとまってて、これぞNYスタインウェイって感じの音、、、ま、感じですから、文章で表すのは無理ですね(‘ω’)。。。
荒っぽさと繊細さ、それらが混在して、そして私なんぞにはまだまだ分からない、なんか無限の奥深さがあります。
というわけでこの楽器、10数年前にスタインウェイジャパン経由で輸入された、いわゆる「正規輸入品」で、最後のコテコテのニューヨークらしい楽器とも言えます(^^)/
当時日本に入ってきてたのはほぼ100%ハンブルグ製でした。
結構色んなスタインウェイ触ってきたつもりですが、今日あらためて接しながら、うん、やっぱ違うね、、、これもいいねってつくづく思った次第(^^♪