先週水曜日、エストニアピアノの納品に行ってきました、、、他県だったんで一日仕事になるから定休日に。。
天気も良く、程よいドライブコース、、、納品は無事完了したんですが、その時に改めて感じたこのピアノのキャスターの「造り」、、、ちょっとマニアックな話でスミマセン((+_+))
運送のために脚外した時くらいしかまじまじと見ることないですもんね。。
上の写真なんですが、最近のグランドピアノでこそダブルキャスターが主流ですが、このピアノ、なんといっても設計がとっても古い、なのにダブルキャスター。。
旧ソ連時代そのまんまのはず、、、東欧の楽器はだいたいどれもそうですが、独立するまで何も変えることなく造ってましたからね、、、そいでもってほとんどが独立後に倒産、廃業、あるいはブランドネームだけ西側発展国に買い取られました(T_T)
話はキャスターに戻りますが「受け」の部分が360度回転するのは当然なんですが、写真でおわかりのように傾斜も変わるようにできている、、、まるでソ連の建物は地面が平らじゃなかったみたいに(>_<)
このつくりには手間かかってますよ。。。
エストニア自体とても音楽盛んな国ですが、ソ連に併合されてた頃は多くの完成品はソ連に行ってました、、、故にソ連の著名なピアニストは皆エストニア弾いてたはず。。。
この個体は独立後に新品を私自身で輸入して販売したんものなんですが、その時はこの「こだわりキャスター」に気づかなかったというか、何とも思わなかった(‘ω’)
歳と共にマニアックになったもんだ((+_+))
もちろんキャスターがピアノの音に影響するわけじゃないですが、こういうものがこれから造られることはないでしょう。。
でも先日入荷の新品のエストニア、ずいぶん改良、設計変更、そして塗装とかも上手になってますが、根っこの「音色」は同じだし、各所未だ手作り感満載ですよ、、、元気に現存している数少ない東欧の香りのするメーカーです、、、お店にあるからね(^^♪